転職をするにあたっては転職活動中に、必ず転職の理由を尋ねられます。書類試験や面接試験で、1回あるいは複数回尋ねられますが、これはどのような人物なのかを尋ねるためにされるものであるので、できる限りネガティブなものではなくポジティブな理由で臨みたいものです。しかし、以前の職場が過酷であり、それに耐えかねて転職をしたというような場合、心身ともに疲れ果ててネガティブなことしか考えられないこともあるので、転職理由の考え方の基本的な仕組みがあるのでそれに沿って考えていくことが勧められます。
まず、転職理由は、退職の理由と退職後に転職して何を実現させたいのか、といったふたつの要素によって構成されています。退職理由がネガティブなものであっても、その後の実現したいことをプラスさせることによってポジティブな理由にも返還することが可能です。例えば、退職理由が「残業やノルマがきつすぎる」、「上司や同僚と気が合わない」などといった一見マイナスでネガティブな理由であったとします。これを前向きな思いに言い換えます。すると「効率的な仕事を行うとともに、仕事とじっくり向き合って仕事を進めていきたい」、「周囲と協調しながら、かつ責任のある仕事をこなしていきたい」などと変換していくことが可能です。これに加えて、転職希望先においてこれらの退職理由がどのように実現できるのかを考えることによって転職理由ができあがることになります。