転職の面接の際に必ずと言っていいほど聞かれる質問が退職を決断した理由です。実際この質問に対してどのように回答したら良いのか悩んでいる人は結構多いのではないでしょうか。人間関係や仕事内容が合わない、残業時間が多い、給料が少ない、転勤が嫌だ、理由は人それぞれです。会社は組織ですから必ずしも自分の居心地が良い場所とは限りません。自分ではコントロールできない要素がたくさんあり、それが良い方向に転がるときもあればそうでないときも大いにあります。
ところが、これらの退職理由を転職理由として面接時にストレートに話をしていませんか。新しい会社は以前の会社で嫌だったことを聞きたいのではありません。以前の会社ではできなかったことを実現できる。今までの経験を活かすことができる。このように自分を採用した場合、どのような貢献ができるかという視点で回答することが基本条件です。更に事前に新しい会社の情報を良く調べておくと転職理由の説明により説得力がつきます。一例を出すと、以前の会社はなかなか若手の意見が上に通らなかったとします。しかし、新しい会社は若手の意見を尊重する社風で会議など議論の場でも若手の積極的な発言を重んじている、そのような環境だからこそ自分の意見を出し会社に貢献していき、自分自身もステップアップしたいという意思を伝えることができます。以前の会社のマイナス面ばかり話してしまうと、面接官の立場としては採用後何かと不満を持たれまたすぐに辞めてしまうのではないかと不安になります。採用するには長く勤めてもらいたいと思うのは当然だからです。そのため自分がやめたきっかけを突き詰め、また皆がやめたきっかけなどを参考にしながら、退職理由をポジティブに伝えつつ転職を成功させましょう。